自民党が2012年頃に出した憲法改悪案(以降“12年案”)は、あらゆる面から市民を締め付けるものでしかないから批判が起き、近年の憲法審査会では4項目に絞ったモノを「改憲案」(同“18年案”)としていますが、所詮は12年案の先行版でしかありません。
ところが、Twitterタイムラインでアカウント@TK_Takamuraなる者が「改憲案は18年案だけで安倍総裁がそう決めた!12年案は廃案になった」と言い“12年案”をもとに批判している改憲反対派を愚弄。廃案の根拠は「今現在の憲法審査会で出ていないから」と。
「憲法審査会で出ていない」ことと「12年案が廃案になった」のはイコールではありません。廃案になったのなら、自民党の部局による声明があるはずですが、それはない。そりゃそうでしょ。12年案から「改憲の実績つくり」に使いたいのが18年案になっているだけだから。繰り返しになりますが。
当ブログでは、いまの言論状況を「とにかく左派野党を壊してしまうために、わずかにでも残っているはずの“正邪”をかなぐり棄てている」と認識し、それは拭わなければならないという立場から発言をします。TK_Takamuraは「イコールでない事象」と「安倍氏の権威主義」を基に、12年案が持つ自民党の本音に向けられた批判を全部打ち消そうとしていますが、流石にムシが良すぎませんか、と思うだけです。
人間弱いから強者の傘に入って温まりたい気持ちがあることまでは認識しますが、そうだとしてもこの“擁護”は何ですかね。この手の発意が今年に入って膨大に増えた。底抜けはどこまでも続かせたくはないので、ひたすらあがくことにします。
おつきあいいただきありがとうございました。