記述日:5月18日
1️⃣ 最近はブログ記事が集中制作になっており、何日分かの記事を1日で一気にアップする形態になっています。おかげでリアルタイムの適時性には欠ける記事の出し方になってしまっていますが「こういう意思表示があった」という足跡を残す意味でも続けていきますので、新しい記事が現れた際には目を通してやっていただければ幸いです。
5月17日分アップでもう一つ取り上げるのは、東京大学「五月祭」で起きた参政党絡みの出来事について。常に頭がぼやけているような状態で、全体の状況を掴むのが少々しんどい状態ではありますが、要点を記します。
2️⃣ 差別的な言説やデマを当たり前のように語っている参政党首の神谷氏が、東京大学の五月祭の中で講演を行おうとしました。これに対し学内外から多くの異議申し立てが起こり、また非常に不本意なことではありますが、愉快犯による爆破予告という事態も重なり、結果として神谷氏のイベントだけでなく、五月祭全体が1日中止を余儀なくされるという事態となりました。
先に言った通り細かい議論や経緯の検証に関しては他の人に任せますが、デマを垂れ流すような人物を簡単に学内の行事に組み込もうとする動きに対しては、それを呼び込んだ主催団体と共に厳しく批判されなければならないと考えます。さらに言えば「大学の自治」や「表現の自由」という言葉を盾にしてヘイト・差別に対する異議申し立てまでをも抑え込もうとする姿勢も、本質的に違うのではないかと思っています。
3️⃣ この手のヘイトや差別が社会に横行するようになった背景を振り返ると、古くは2000年前後に小林よしのり氏が描いた『ゴーマニズム宣言』などが挙げられます。当時の極右的な主張が世間に受け入れられ、社会の空気を砕き始めたのが第一歩でした。
その後、2000年代後半に在特会(在日特権を許さない市民の会)などによる、在日外国人やそのご家族に対する直接的な攻撃が行われたことが第二の波です。その後、調子に乗った面々が各地の在日外国人の居住地域にまで赴いて攻撃を仕掛けましたが、これに対しては市民による「カウンター運動」も起こりました。
この抵抗の運動は特にここ十数年続いていますが、残念ながら差別の波を完全に打開するまでには至っておらず、むしろここ数年ではさらに悪化している部分すら見えています。
その悪化の原因分析については、頭のいい学者の方々がやればいいと思いますが、自分たちの生活の厳しさやしんどさ、心の余裕のなさを外国人にぶつければいいという安易な風潮が、現在の社会で進められていることには非常に不満・不安を覚えます。
4️⃣ さらに言えば、政党で差別やヘイトに真っ向から抵抗することを呼びかけてきたのは日本共産党ですが、その日本共産党の現執行部に反発する人たちが、今回の差別やヘイトを巡る動きに対して「反共産党」「反中央」の観点から非協力・妨害している状況があります。
共産党執行部が「差別やヘイトとは強く戦っていく」という姿勢を鮮明にした後、埼玉県戸田市での齟齬によるトラブルが起きました。「反共産党・執行部」の方々はそのごたごたを利用して「差別・ヘイトへの抗議運動に関わっているのは、今の至らない執行部に盲従している盲従主義者だ」「差別やヘイトに抗うカウンター行為は暴力的だからやめろ」などと主張。「そうした過激な人たちと距離を置くことこそが、勢力回復への道筋になる」という論立てで、ヘイトや差別と戦う人たちに難癖をつけ、その足を止めさせようとしています。
私はこうした動きに納得がいかない思いを抱いて約1年動向を注視してきました。私自身、細かい方法論で言えば、反ヘイト・反差別で前面に立つ彼らに全面的に納得しているわけではありません。しかし、少なくとも目の前にある差別問題の解決に向けて、実地的に行動していること自体は批判の対象にされるべきものではないと考えます。 「やり方が違う」「別のやり方をしたい」と言うならば、それぞれが信じる思いのままに活動すればいいわけであって「なぜ他方のやり方を止めさせようとするのか」という疑問はずっと抱いてきました。この部分に関しては、ひとまず「そうした歪な構図がある」という事実を示すのみに留めておきます。
5️⃣ ここで話を東京大学の五月祭に戻しますが、参政党を巡る一連のトラブルの中で、産経新聞が「左翼が爆破予告をしたために、参政党のイベントも含めて五月祭が中止になった」かのような書き方をしました。これはまるっきり事実と異なるデマですが、まさに「出したもの勝ち」と言わんばかりに、その記述を基にした議論が一気にネット上で広がってしまいました。
別の記事で触れた「MBSによる参政党支持者への攻撃があったというデマ報道」や「栃木県足利市の生活保護受給を巡っての『共産党議員がハラスメントを起こした』とするNHK宇都宮の不正確な報道」を基に攻撃を仕掛ける図式と、全く同じことが繰り返されています。この東大五月祭を巡る報道に関しても、このようなあまりに酷い事態が起きたため、普段は立場を違える「暇空茜」氏でさえも「それは違う」と言わざるを得ない状況になりました。
しかし、デマで攻撃を仕掛ける人たちは手を止めません。それを指摘された「なる」という人物は(形ばかりの)謝罪という形態を取りつつも、共産党に対してさらなる的外れな批判を加える言論を吐き散らしました。
まあ、やりたければずっとやればいいですし、止めはしません。
そうやってデマで社会を壊し続けた結果どうなるか、「壊れた後に文句を言うなよ」という冷ややかな思いで見つめています。
6️⃣ ただでさえ参政党に関する様々なごたくさがあるところに、このようなデマが乗っかった攻撃まで加えられているのが現状です。この「言ったもの勝ち」の濁流のような流れは止まらないのではないかとげんなりする自分もいます。
それでも、不条理に対して抵抗する運動もまた途絶えてはいません。自ら正当な道を切り開いていくタイプの取り組みは、これからも粘り強く続けていきたいと考えています。





