つなげ“希”動力-人生記録員、伊東勉のページ。

17年9月移籍、社会活動中心の記事を記していきます。

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「見下したい対象」持たなければ気が済まない連中のざれ言を聞いてやる必要があるのか―「ウトロ」「関東大震災」に見る構図。

 しばらく所用をこなすのに必死で当方の記事を書く余力を失っていました。無事終えて帰ってきましたので今日から復活します。

 京都ウトロ地区の在日朝鮮人の施設に放火した「名前で呼ぶ価値のない輩」に対する裁判があり、「輩」には懲役4年の実刑判決が下されました。有罪・実刑になったのは当然と考えるので、これ以上に思うことはありません。あとは「本人次第」。
 障るのは、この判決が出て尚、「輩」の主張をそのままに原告を叩く者が多くいる状況。「輩」もヤフコメを見て憎悪を募らせたようだが、その予備軍はわんさかといる。「放火は悪いが“不法行為”はもっと悪い」という論立てをして。二つの理由でその意思に唾棄をおぼえる。
 ひとつ。「不法状態」のみに着目して、その状態に持っていかれたことに対する思いが無い。もっと突っ込んで言えば「公平社会原則」というやつですか。社会環境の変容やそこにいる人の意思で社会の歪みがある人々に押っつけられることに目を向けない。そこを無視して「不法はいけない」なんてのは無邪気に過ぎる。
 もうひとつは「対象が朝鮮人だから気軽に殴れる」こと。今年に入ってからサッカーで日本代表が韓国代表を圧倒する試合が多くなり、ネットメディアがそれに関しての煽り記事を掲載→コメント欄で見下す発言が続出、という状態に「あ゛」と思わざるを得ない。「いつからそんな逆上せたこと語れる位置にいるんだ?」とも。韓国スポーツのエリート主義には辟易とするが、「俺たち日本人様が偉くて“韓国・朝鮮人”は下等種族」という立場からはモノを見たくはない。
 このような朝鮮人憎悪が産み出した事象が「関東大震災時の虐殺事件」。今年は99年目ですか。それを反省してきたから戦後の災害ではその類の事件を起こさずに済んできたが、関東大震災の件すら忘れてしまいたいと思う意思が露になっている様子に空寒さを覚える。はっきり言えば「またやりかねない」と。そのくらいの状態にあることを認識していただきたいと願います。

 最近、社会活動の中でも「多数派」に迎合し、「俺たち“普通の人”のために“足手まとい”は切り落とせ※」というご意見が幅を利かせはじめています。いまの多数者がそこに目を向けることがなく、権力者は切り捨てたがる状況で、俺等までが切り棄てる立場になったらどうするの?そこは厳しく見ていきます。
 おつきあいいただきありがとうございました。
 
※近年ではこの表現は控えるべきものとして扱われますが「これでしか表現しようのないもの」と認識しますのであえて記しました。ご了承ください。