つなげ“希”動力-伊東勉のストラグル日記。

17年9月移籍、社会活動中心の記事を記していきます。

【至・総選挙2024】クルド人、韓国・朝鮮人…蔓延る「憎悪」に抗う。【10月27日投票日】

 今回の衆院選で図らずも焦点になっているのが「分断」。少し前の記事では高齢者と若者の間に生じさせている分断を書きましたが、ここでは在日外国人に向けられている分断について記していきます。

 憎悪をかきたてる者。

 今回の総選挙に入ってから拙稿で産経新聞の記述に対して批判したことがあります。“クルド人が狼藉を働いている”と勝手な設定をし、それに対してクルド人に対して攻撃的な主張をしている人たちに対しては好意的に、一方で分断あるいは該当する人への攻撃に結びつくからとその論点にはつきあわないことにしている日本共産党の候補へは辛辣な書き方をした。分断・憎しみを煽りたいのでしょうか。川口市は人口60万人でしたか。そのうちクルド人が約2000人。圧倒的に強者の側にいるのは日本人の方でしょうに、何をそんなに2000人に恐れているのかわからない。

 人口比の犯罪実行率に関しては日本人もクルド人も同じ割合と聞きます。要は人種問わず同じぐらいの割合の人が残念ながら犯罪に手を染めてしまう。それをクルド人だけにクローズアップさせているのは差別としか言いようがないんじゃないでしょうか。

 石井孝明らが必死になって毎日クルド人に対する嫌悪感をかき立てる記述をしています。それに乗せられて現状の不安をクルド人を叩くことで晴らそうとする人がいる。その行為はいつか「何々だったら殺してもいい」に結びつく危険性があります。強く警戒し、軽蔑の眼差しを送るものです。

 ヘイト行為は、いずれ対象の抹殺を生じさせる。

 拙稿ではヘイトに関して、象徴的な事象と言える関東大震災での朝鮮人虐殺に関してしつこいぐらいの記述をしてきました。関東大震災の時にいきなり虐殺が起こったわけではなく、明治維新が起きて以降、日本が朝鮮人に取り続けてきた態度あるいは姿勢が、朝鮮人に対する見下しあるいは嫌悪感、さらに言われない差別を生じさせ、1923年時点で約40年の積み重ねが虐殺を生んでしまった、と。

 そこから虐殺の案件はもうあってならないという意志が働いて、それがまともに学べていた期間は阪神大震災東日本大震災朝鮮人だけでなくどこそこへの虐殺案件は起こさないでいましたが、歴史を改変し都合の悪いことを忘れさせようという動きは、一方で起こしてしまった身勝手さを再び起こさせようとする原動力とさせてしまっています。

 今はまだ紙一重で防がれている状況ではありますが、川口のクルド人問題で物騒な言葉をSNSで発信し、しかもSNS運営がそれに対して何もしないという状況が続いていることを鑑みると、何か発火してしまえばまた簡単に愚かな行為を繰り返してしまうのではないか、という危険性を私は感じております。

 「綺麗事言うな犯罪行為は取り締まれ」と言いますが、それが本当に犯罪行為かどうかは確認する必要があるのでは。実際に犯罪行為だったら誰が対象だれ対処はなされるわけですし、それに対処がされてないとして様々証拠が挙げられていますが正直でっち上げもいいところです。

 Xやヤフコメが憎悪拡散に対応しない現状に。

 拙稿SNSで度々扱ってきたのが「『対象民族』が相手なら憎悪上等の発言をしても何も問われない状態」。これに関しては本当に頭が痛いところで、例えばいや私のやっている野球に関して言うと韓国という言葉が出てきただけでもコメント欄はあっという間に憎悪でうめつくされてしまう。

 私はTwitterだけでなくヤフコメも出入り禁止になっているので、それに対する批判等はこのブログで行っています。このヘイトとかなんとか見てわかる通り、人間というのはど根本的に弱くどうしようもないものがあり、それを認識した上で行動もするし、立法に関してもその基本的な性格を踏まえて対応すること。そこに憎悪・ヘイトを持ってこないということが肝心ではないでしょうか。

 人間の脆さ認識し、「やがて虐殺に繋がる行為」を許さない社会を。

 これだけ火がついていると簡単に消せというわけにはいかないけども、少なくとも関東大震災の時のようなことを起こすわけにはいかない。「時代も進んでんだから虐殺なんておきっこない」という方は今世界中の方々で起きている事態をご存知ないですか、という言葉を置いてきます。

 嫌なら嫌でほっときゃいい話でしょうし、能動的に憎悪に走るのは何なんだか。誰かを敵に見立て、それをいじめることで支持を集めようというのは醜悪で、そのような状態を起こさせない最低限の環境を作ることが政治の役割。個々の人権を拡充させる行動のできる日本共産党議員をこの選挙で多く当選させてほしいことを願い、項を終わります。

 おつきあいありがとうございました。