つなげ“希”動力-人生記録員、伊東勉のページ。

17年9月移籍、社会活動中心の記事を記していきます。

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9年で顕在化した「不安」。3・11を前に。

 拙稿では東日本大震災以降、度々以下の2点について不安を表明してきました。
1)震災後の『強くなり方』を間違えていないか
2)社会を支えている機能を壊し続けていないか

 1)震災後の『強くなり方』を間違えていないかについて。社会に大きな傷を残した大震災から、どういう姿勢で傷口を塞いでいくかをチェックしていましたが、残念ながら他者への労りを身に付ける視点は身につかず、自身を肥大化して他者を押し退けるスタイルで強さを誇示していくやり方が定着してしまいました。近隣他国を敵視し、自身の社会で難儀する人を共同体の妨害者として誹謗の対象にし、強者の庇護にもたれかかって蹴りつける者の所業には吐き気以外何もおぼえません。今日もなんだか他国の地名を病名にしていたぶろうとする発言が相次ぎましたが、『目愚さいことすんな』としか思わないものです。これが日本社会が出した答えだというならいっそ壊れてくれませんか。
 他者蹴りつけて維持する社会は、ひいては「身近な力の至らない人」をも蹴りつける。コビット19罹患者に対する蔑む目線も忘れちゃいませんよ。罹患者を報じる記事が犯罪者のそれになっている。いつ「平均的日本人以外は非国民」にされるかわからない。こういう社会の進め方には寿命と引き替えにしてでも抗います。

2)社会を支えている機能を壊し続けていないかについてですが、これは政治にしろ市井の暮らしにしろ…で突き当たるものがあります。社会を回すのに必要な物事ってのはいろいろ細かくありますが、「今現在ある」ことに甘えて蔑ろにして、先にのべた両部門とも「“俺たち”の邪魔だ」と無視あるいは排除した結果、ひとつの出来事で社会が維持できなくなる惨状を来しています。
 こんだけ市井の生活をメタメタにしてくれた方が、いざ緊急事態体制を…いうてもそれは「抑圧の道具を与える」だけで、自分等はただ踏まれるしかありません。寄りかかる箇所を単一化したらそれ壊れりゃおしまいですね。ひとつの回路が不能になっても別の回路があるという「社会を支える機能」を立て直さないと、と考えるものです。

 市井の場では安倍政権と付随勢力がしようとしているやり方に抵抗する取り組みが行われていますが、如何せん権力機構や影響力のある箇所を押さえられているのが響いて、実社会では先に述べた視点で問題提起する勢力は存在を維持するのでやっとこさ、という状態にあります。そんでも「位置」を失わなければどーにかできる芽はある。厳しい現実に叩きのめされる状況が続いても、諦めを起こさずに歩き続けます。
 おつきあいいただきありがとうございました。