物事が壊れ始めると「とことんやられるものか」と思わせるものがあります。権力の私物化は安倍政権以来顕著に見られるようになりました。近隣で報道された「南極の氷」案件もそうです。様々な緊張関係をふっとばして「思い通りになればいい」しか考えられないようになると、「そんなことまでするか」という行動すらとられる。表題に書いた愛知県日進市議会でもろくでもない行為がなされています。
日進市で道の駅を作ろうという動きがあるようですが、その行方を住民投票で決めましょう、という署名活動に参加した市議を「多数決で決まった市議会の議決を軽んじている」「違法性はないが倫理的に問題」と政治倫理審査会で吊し上げられている事態が起きています。請求代表者の武田治敏は「市議会の議決に従わない行動をしたことが問題」言いますが、ごとうみき市議の「審査会が政治倫理『違反』という審査結果を出すことがあれば、議会の議決と異なる議員の行動や市民の声も認めないということになり、民主主義を壊す重大事態となります」発言が全て。
最近、強力な力を持つ首長が議会を下請け機関のように扱い、維新、減税日本、都民ファーストなど「手下」で多数派を形成し、議会を形骸化するケースを見ますが、今回のそれはなお悪質で「多数派で決めたらそれ以外の行動をさせない」＝「多数派以外の存在・意思を認めない」に結ぶもの。請求代表者の武田の発言は「確信犯」としか言い様がないもので、このやり方を認めさせるわけにいきません。
最近覚えた言葉に「グルーミング」があります。いわゆる「抱き込み」ってやつですか。この日進市議会の件では自民党議員によって「違法ではないが倫理が問題」と抱き込んで沈黙させようとし、別なところでは川口市で「クルド人敵視の『意見書』」成立に加担した小山千帆を立憲民主党の国政候補にするにあたって「いいじゃないかその程度」とくるめている。「人権思想なんか失くしてしまえ」と言わんばかりの攻撃がなされていて、それに気圧されて本来はその位置に踏んばらなけれはならない勢力まで「消極的に加担する」ことがなされています。
「川口市人口60万のうちのたかが（クルド人）2000人棄てちまえ」にさせるわけにはいきませんよ。瓦解は放っとくとどこまでも続く。厳しく対峙していきます。
