私の行っている社会活動は「社会の仕組みを“カスタマイズ”して資本家・富裕層に富が集まる仕組み」を批判しています。個々人にあるべき富を収奪してまでそうさせ、収奪の幅は時を経るごとに大きくなっている。労働者にいくつもの階層(パート、バイト、派遣、ギグワーク…)つけて、賃金を押さえ込むのも“仕組み”のひとつでしょうか。
長い歴史の中で、「押さえつけられてきた」側の人が行動を起こして改善を図ってきましたが、「益を手放すのが嫌だ」と考える資本家・富裕層は押さえつけようとする。血みどろにしようとすれば返り血も浴びるから、「何もさせない」「しようとする勢力には嫌がらせをする」ことで対応する。いま行われている東京都知事選挙で何ら違反でないものごとに選挙違反呼ばわりして萎縮させようとする様子も対応のうち、でしょうか。
今回の政治戦でふたつ心強い動きが起きています。ひとつは「ひとり街宣」に見られるアウトリーチを積極的にしかける行為。もうひとつは先に述べた萎縮させようとする動き何ざくそくらえと行動する心意気。ともにあって当たり前にも思われますが、刺々しさが増して、何かすればすぐに「刺される」社会の中で、こういう行動がとれることが貴重であり、これからの反撃に必要なものです。
東京都知事選挙は7日が開票日になります。様々情勢報道がなされていますし、拙稿で触れてきた「黙らせる」行為も熾烈化していますが、現場に立つ皆様にはご自愛もしながら社会への働きかけ頑張りましょ。
※注意※アップする寸前にひとり街宣実行者に「再起不能にしてやる」という脅迫の文言が投げつけられました。このような形で運動する人を壊しにくるのは常套手段です。防御する方法を提示して(私ではうまく言えない)行動者を守ってください。