今週だけでも杉田水脈の「(性犯罪被害者を念頭においての)女は嘘をつく」、権力からの自律をうたった学術会議への人事介入、そして、足立区議会での自民議員によるLGBTに関する無知と抑圧を図った発言。
3事案ともに「多数者に有らざる者」に対する攻撃ですね。そして、指摘したあとの開き直りが甚だしい。学術会議の部分では図に乗って「これを機にあぶり出して一気に赤狩りしてしまえ」などと語る方もおられますが、これ、何かの拍子で琴線が切れたら虐殺行為が起こりかねない。そのくらいのおぞましさを覚えます。
過日の朝日新聞サイトに「なぜ若者の政権支持率は高いのか 学生との対話で見えた、独特の政治感覚」と題する記事があり、そこに出てきた学生のご意見が振るっていました。
いわく「そもそも、総理大臣に反対意見を言うのは、どうなのか」
いわく(政権に批判的な学生に対して)「空気を読めていない、かき乱しているのが驚き、不愉快」
そして、「多数者に有らざる者に対する攻撃性」。
社会活動の中にいる人間としてはこういう気質を踏まえて対応しなければならないのでしょう。しかし、私個人が存在する状況から見た感想としては「ふざけんじゃねえよ(以下自粛)」です。
悪かったな、非多数者で。
何か罪あんのか。
こーいう思考回路に至る経緯を踏んだ上で、怒りしか持ちません。Twitterやれていた頃に感じていたことではありました。やたら反対意見、あるいはその立場にいることを忌避する言動に遭って、まるで味のなくなったガムを無理矢理噛まされている感触を受けましたから。こうして整頓された記事を見るとなるほど、と。
すみませんが、この部分についてはものわかり良くできない。
一連のやり口を見て、やはり菅政権は「安倍政権の露払い」が役割なんだな、と。ジャマ者を排除して「帝国」体制復活を図る、と。そのために反対派の行動・存在を根っこから壊す―先の“若者”の思考回路、それを醸成した現行教育基本法もその一つと言えましょうか。
それを考えると、ますますこの政権は倒して、野党+市民発の政権打ち立てて安倍政権が壊してきたものを建て直す必要がある、と。卑怯ゲス上等勢力との闘いになりますが、越えていく。そんために最低限「存在を失わない」よう努めます。
おつきあいいただきありがとうございました。