つなげ“希”動力-伊東勉のストラグル日記。

17年9月移籍、社会活動中心の記事を記していきます。

小池晃氏の戸田市議選関係謝罪会見は「より人権主義的に行動できるキッカケ」に。反動は批判して進みましょうか。

1️⃣ 戸田市議選における政治宣伝及び対ヘイト行動に関して、約3ヶ月議論がなされてきましたが、この件を取り上げた小池晃日本共産党書記局長のYouTube番組の内容に関して▽戸田市党組織との連絡がなされていなかったこと▽対ヘイト候補者に対する党としての行動指針が設定されていなかったこと─を中心に謝罪がなされました。

 いずれ全組織的にどうしていくかというのは考えなければならないものでしょうから、そこからヘイト・憎悪拡散行為を許さないという趣旨で動けるように条件が整備されてほしい。

 

2️⃣ それを進める上でふたつ障壁が出ています。

 ひとつは「へイター・憎悪拡散者」。その一人で今回案件の重要参考人河合ゆうすけが自らの動画チャンネルで「共産党が河合に謝罪した」と発信しています。さすがにそれは無理筋の話で、否定的反応しか起きませんでした。

 ただ、河合のような輩は「事実かどうか」より「もうけのために閲覧数を増やす」方に考えのベクトルを持っていきます。ウケればよし、ウケなければ放置して違う話題に飛びついていく。もっと言えば無責任でいる傾向があります。

 厳しく見て、愚行は指弾する。このスタンスを固く保ちましょう。

 

3️⃣ もう1つは反共産党を思考の中心にしている方の存在。小池氏が謝罪したことをもって「共産党中央が間違ったのは明確」だとし、現地でヘイト行為に対峙した人(家登みろくさん)/番組でそれを褒めた人(小池書記局長)/ヘイト行為に融和的な行動とった人の批判者に対して「全員土下座して詫びろ」と責め立てています。

 そこまでことを荒立てるものでしたかね。

 当事者のやり取りですむものを「反共産党に使える」と広げに広げたのがこの結果。その議論の中で「ヘイトカウンターよりも選挙活動」とか「在日外国人に構ったところで票にならない ヘイトは捨て置け」などと言う方もおられました。

 長年の社会活動のなかで、こういう態度をとる方はボチボチ見えていましたが、今回の案件ほど多く露になったことは非常に残念でなりません(←とりあえず、この言葉で締めさせてね)。

 

4️⃣ 反共産党の人たちが次に何食らいついてるかと言うと「トランスジェンダー」。先日、大阪の自治体選挙でトランスジェンダー共産党候補者が当選しましたが、「トランスジェンダーを認めることは女性の権利が侵される」としてトランスジェンダーに敵対しろ、と述べている方がいます。

 私自身は勉強不足ということもあり言葉を語ることはできませんが、少なくとも「トランスジェンダーを排除しろは違うんじゃないか」と考えています。戸田市の問題でも当事者同士で調整すればいい問題を広げに広げて「票にならないヘイト問題は~」という態度が露わになりましたが、同じように比較的「票になる割合が少ない」トランスジェンダー問題は捨て置けと責め立てて、共産党組織への攻撃に注力する姿には閉口しか覚えません。

 

5️⃣ 反共産党の人たちはこれからいろんな問題を捕まえて反共産党+人権主義思想を潰しに持っていく。次は生活保護とか障害者年金とか詰りに来るんじゃないんですか。あるいはウクライナパレスチナに対する侵略行為に対しても「諦めを基にした大国主義」から正当化しに来る。

 ぶっちゃけ言ってしまえば「逆張り」。

 考え方の基礎が違うから逆になる割合が多い、ではなくて「あれは嫌いからの逆張り」に出てくるのであれば、それで損なわれる人権のダメージを考慮して厳しく対処せざるを得ません。

 今回は戸田市で起きた一件ではありますが、より広くなった人権の問題に向き、その侵害を許さないという部分で共産党にもバージョンアップが求められていることを知る機会にもなりました。逆流を許さずに対峙していければと考えています。