その昔、週刊少年ジャンプで「アイシールド21(原作:稲垣理一郎氏、作画:村田雄介氏)」というアメフト漫画がありました。アメフトを分かりやすく伝えるだけでなく、最初は3人しかいなかった部員が「悪魔的策略家QB」と「パシリが生んだ高速のRB」を中心にライバルに立ち向かう情熱的な作品でした。
主人公の小早川セナは「気弱な性格だけどもここぞで折れない」メンタリティを持つランニングバック。作中、関東大会で“極悪性格と至高の資質”を持った金剛阿含とのマッチアップ。前半で阿含のチームが大差をつけ「お前らカスどもの夢は終わりだ」と吐き捨てる阿含。それまでセナが持たなかった「獰猛な攻撃性」を仲間を守るために習得、自らの非力を省みず発揮した場面が印象に残っています。
作画の村田雄介さんは「ワンパンマン」にも関わっていますが、同作にも「極悪な敵」に「月並みな人間の力しかもたない」無免ライダーが立ち向かう場面がありましたが、この二つのシーン、なぜか強く同調して心に残っています。
関連する自分自身の話。高校までは在籍していた野球チームは強くはなく、社会人では運が良く県大会/カテゴリ別東北優勝というチームの一員の末席にいることもできましたが、次年に全国大会制覇を成し遂げるなど上位チームと対峙することも。そういう経緯から「勝負の世界」を描いたこの作品には思うところがあります。特に「秀でた能力を持たない人間が挑み続ける意味」という部分で。
感想ですか。一言で言えば「“ある言葉”を言うために彼らキャラクターは帰ってきてくれたのか」。
再び作品から離れますが…自分、ある議論についていけない部分があるんですね。安楽死推進者の主流に「他殺願望」を持つ者が…例えば障害者の存在を「生産性がない どうせこの世で苦労するなら“存在しない”方が楽だろ」などと言い立てる者がいる。
それは違うだろ。
どういう状態にあっても世の中に存在し力になっていることもあり、その想いを基に「生きていくための手立て」というのも作られてきた。その“発展”がなければ俺は小学校にすら入れませんでしたよ。
壁の分厚さにぶちのめされてうつむきたくなる 部分もありますが、それでも模索し続ける自分ではあり続けたい。そういう思いであっちもこっちも(社会人野球 社会活動)約30年、その場に立ち続けてきました。「ゆるぐねば“あがけ”」と考えられるだけでも幸せなのかなと思っています。
もがき続けるという言葉
俺にはちょうどいいや。
それを思い出せた時でした。
いつにもましての長文でしたが、おつきあいいただきありがとうございました。