つなげ“希”動力-人生記録員、伊東勉のページ。

17年9月移籍、社会活動中心の記事を記していきます。

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生活保護者への憎悪と安楽死推進が結合したら―「受給者に向く殺意」+「問題解決能力の喪失」。

 生活保護制度の改悪に異議申し立てするデモが報じられていますが、どうにも「受給者を叩く」方向でそれがなされていて。

 6月の「水着撮影会中止」事件で中止反対のサイドに立ったアイドル氏がや“ひろゆき”がこのデモの参加者の発言を引いて受給者への憎悪をかきたてる発言→SNSで展開される受給者叩き。そのなかには「受給者を殺せば俺たちは楽になれる」という趣旨の発言すら見かけた。

 まずね、いまの受給者を皆殺しにしても、発言者の生活は楽にはなりません。金銭など「社会を回す手段」を持っている富裕層が、それを過剰に得るために“持たざる”人から様々なモノを収奪している構造を無視して、“持たざる”者がより“持たざる”者を痛めつけても「うっ積を晴らす」以上は得られません。

 最近は、生活保護バッシングに乗じて「生産性のない生活保護受給者は安楽死で処分してしまえ」というご意見を目にするように。元々「安楽死推進者には『邪魔するな』と殺意を向けられる存在でありたい」と思っている私にとっては「殺意を向けられる理由」が増えるなあと。

 「自分の在る属性が“殺される対象”にある」から抗っていますが、もう少し俯瞰しての目線で言えば、「難儀なこと起きても“棄て”てしまえばなかったことになる」→その“難儀”な事象の解決能力をなくしてしまう、ことも考えると、いまの安楽死推進論者の言い分ままに物事を進めてならない、と考えるものです。

 アイドル氏や“ひろゆき”が直接「生活保護受給者は安楽死しろ」と語ってはいませんが、アイドル氏や“ひろゆき”が述べたことが「生活保護受給者は安楽死しろ」と語られる状況をつくっていることは考慮いただければと願います。最後めんどくせえ記述入れたのは、林修が類似事項で「名誉毀損だ」と訴えを起こしたことを鑑みて、のものです(ちなみに林の一件は「林の言い分」を入れても、“存在のお墨付きを与えた”以上許す気はありません)。