最近は左翼や共産党の逆に立てばそれで正解だ、と宣う人がいて、今回の自称弱者〜と言ってのけた伊吹文明の発言も「当然の話だ」と言う方が目立ちます。そこには立場の優位性、劣勢を鑑みての「影響」がどう出るか、という目線がありません。
いま、社会保障受給者に対する目線は総じて酷しいものとなっています。社会保障を受けること自体が「迷惑だ」と。「本当に必要な人は受ければいい」と申し訳程度に記したところで、所詮は言い訳、逃げ道でしかありません。こましゃくれたくそ野郎のオモチャじゃねえんだよ。
伊吹の発言、前記事でも記しましたが弱者を殺しかねない一言。どう「本当に必要な〜」言い繕おうが、判定者が“クロ”言えばクロとされ、そこにろくでなしの有象無象が尾ひれ羽ひれガンガンつけまくって拡げにかかる。「やましいところがなければ堂々としろ」言われても、意図的に生殺与奪の基準ずらされる怖さをぬぐえるはずもありません。
本来は権力者に対してこそ厳しい目線が向けられるべきところを、そっちは「多数決の“勝者”」あるいは「権力者だろうが同じ人間」と片づけ、一方で非多数派あるいは多数派異議を申す人に対して「そっちこそ“権力者”“特権”持つ人」と殴りつける。目愚さい、としかいいようありません。私は「中庸」には立たない人間なもので、この手の論には与せず、多数意見あるいは“普通”という名で踏みつけにかかる方を睨む存在で居続けることにします。
おつきあいいただきありがとうございました。