表題でも記しましたが、袴田巌さんの再審、蹴られてしまいました。元々日本の刑事裁判では、特に権力機構側の証拠品開示をフェアーに出す習慣がなく、誤りが指摘されればその根っこから覆しに。最近でも今市事件で「裁判に耐えられない」と訴訟原因を変更したり。言ってしまえば、最初の掛け金間違えて、袴田さんを刑にさせる理由ないという証拠も出しているのだから、少なくとも吟味する必要はあるでしょう。
ところが、少なくない人からは「再審だめならさっさと収監して処刑しろ」と述べる方も。そこら辺のいちいちに「ああ、そうですね意見のひとつだし」と納得するのも疲れます。別件で「権力が行うことは正しいのだから逆らうな」なんてご意見も目にして「権力者に対しての目線甘いよな」と。
たしかに法に基づいて権力は振るわれるわけですが、無垢ではないでしょ。使い方誤ることもあるわけだから、それに意義見解出すのは当然で、ましてや「処刑しろ」と軽々しく口に出すに至ってはいかがなものかと思う次第です。
付足すれば…一々に「逮捕時実名報道」が必要なのか、疑問に感じています。別件ですが、それを強く考えさせられる出来事もありまして。