(当記事は本体・野球ブログ共通記事です)
掲示板からブログ、Twitterなどなど…SNSという概念ができたことで、多くの人が世の中に意見を発信することができています。その拡大度合いは21世紀に入ってから爆発的に。正直、その拡充のスピードが速いのに戸惑いながらも生意気にもブログ、Facebook、Instagram最近覚えたthreadsと使っています。
さらに表現といえば動画もですかね。Tiktok、YouTube、ニコニコ動画などありますが、私はYouTubeとニコニコ動画にアカウントを持ち、ニコニコ動画は閲覧用にしているので事実上はYouTubeのみ利用しています。
が。
時々に流れてくる動画には「ある民族を敵対ししその憎悪を拡散するような記述に溢れている」内容のも。どうにも…という思いをしながら目にしています。
気に障るのは「朝鮮・韓国・中国と名前がつけばそれだけで憎悪を発動」し「それぞれに起きている事実は殴る道具にしか使っていない」こと。先日も韓国野球選手が日本野球に目線行かずMLBに移籍していることに難癖つけている記事を見ましたが、そのコメント欄には韓国・朝鮮民族に対するヘイトで溢れていて吐き気を催しました。本当に残念です。
表面から見て「大した成績は残せていないざまぁみろ」と対象物を見下げるのはたやすいのでしょうが、その実どういう取り組みをして上のレベルに挑戦しようとしてきたのか、それを見たら簡単にコケにすることもできないはずじゃないですか、と思わせるのは多いのです。
私は社会人野球の調べ物をしていますが、その対象のほとんどは「全国大会で実績を残せていない県」。例えば…青森県は「全国大会進出は一度だけ」「その“一度”では0対8の大敗」で「以降出場なし」ということから「大したことない」という目線を向ける方も少なくないと思います。
しかし実情を見てみてはどうか。
経済力では今以上の格差があった東北地方において、当地の主軸産業・林業の公社がバックにつき、そこにチームとしての組織力を高める綱領をつくった青森営林署・青森林友野球部。青森営林署の勢力圏、青森、岩手から有望な野球選手をスカウトし、NPB・日本プロ野球にも進出させるほどの個人力を高めて、やがて東北地区王座に肉薄。その東北王者・仙台鉄道が会社の方針で参加しなくなったとはいえ、それ以外のライバルも多くあった東北地域で2年連続準優勝で地力を着け、全国大会進出を成し遂げた―
-そこまでの足取りを見たら簡単に「出場一度で負けて…」とだけは思えないはずです。ちなみに負けた相手は優勝候補筆頭チーム藤倉電線。以降戦争などもあり、青森県で硬式社会人野球を続けることには様々な困難が立ちはだかり、戦後の復興時には「大人世代の野球は軟式が中心」に。時代の変化の中で足を止めざるを得なくなった時もあった…そこら辺の苦労も考えないで「……」だけ言える根性に私はいい思いをしません。
先に触れた「韓国野球の現状についての動画」にも同じような思いを持ちます。韓国野球人の球趣を受け止めてきた実業野球―日本でいう社会人野球―も、1980年代にできた韓国プロ野球の盛況と反比例して衰退。韓国スポーツ競技特有のエリート主義も災いし、プロあるいはその予備軍以外は野球をやる場所も意識も育てられない状況になり、裾野の細さが競技力に影響を及ぼしているのではないか、というのは私の見立てですが、それ以前に韓国の人たちを“劣等民族”として見て「ぶん殴っている」様子は目愚さいとしか思わないです。
要は「必要なことをせずにいじめ・憎悪拡散に興じる姿はくだらない」、と申し上げるものです。
================
この手の記事を書くときに必ずつける注釈ですが…私は普段、野球に関しては当該のブログで記述をしますが、社会活動の中で意識してほしい出来事はある時には本体でも書くこともありえますので、そこの部分ご了承いただければ、と。
そしていい加減、韓国/朝鮮/中国と名前がつくだけでヘイトぶちかます風潮にいい加減にしろよと怒りを持つ次第です。おつきあいいただきありがとうございました。