かなり熱くなっているので、タガが外れたら何かが起きそうで。発言者にひとつだけ諫言申すとすれば「中途半端に小出しにはしないでほしかった」。ただし、日本代表に与せねば日本人じゃない、という空気の醸成にはつき合えない、そこをずらす気はありません。
まして「多数者と違う意志は病気」に至っては喧嘩しないと。安易な低俗的迎合主義と、狭量的愛国=全体主義が混ざり、そこに「今までできなかったことの“達成感”」が加わって、うっ積を爆発させた。その爆発の持って行き方に不安を覚えた人がモノ申したら…こんな絵図に。
サッカーの世界では新しい道が開けた―ボール保持率が低くても瞬間的な展開で勝ることができた―こと自体はめでたくもありましょうが、その波紋が社会にあるひとつの軛を壊すのであれば、喜びには至らないし、憎しみにすら転化しかねない危うさをも感じています。
「アンチ左翼位置のネットメディア」の言い分そのままにメジャー媒体メディアがこの件を取り上げた。先に記した熱狂状態のままで打たれた一石には「どう社会が転がされる」か、という意味で強い危険性をおぼえるものです。
これで、“現場”が迎合・全体主義の波に乗ったら―辛うじてこらえていた社会が一気に覆る。それだけは