つなげ“希”動力-人生記録員、伊東勉のページ。

17年9月移籍、社会活動中心の記事を記していきます。

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「3・11」から12年―「震災で壊された“社会”」復興の闘いはまだ続く。

1)3月12日に行われるJ2リーグ「ベガルタ仙台―いわきFC」の試合を前に、いわきFCの大倉智さんが「震災は進行形」と述べていましたが、この言葉が示すように震災のキズとか影響はあるのが実際です。建築物は新しいのが次々できてはいますが、それを支える社会が「巨大な力に恐れ、おののく」ように。

 もちろん、津波や自然災害といったものにはきちんと実態見て相対することが必要ですが、そうでないところ―人間社会における「社会的現象」や「社会的階層」に必要以上に恐れ、そこにある課題を乗り越えるのを諦めて、強者に振り回されるに任せる傾向の強い今の社会には「本当にこんなんで納得するのか」という疑問を持つものです。

2)私は、震災の敵討ちとして「津波で受けた被害から復興する」ことと、「津波被害が呼び込む貧困から社会を守る」ことを胸に、社会活動をしてきました。

 そして、「震災からの復興の仕方」の一部に疑問も感じてきました。「強さの在り方を履き違えてないか」、と。施政者が自らの支持を固めるために狭量的な“愛国主義”に走り、それに従わない者を「反日」と突き放す社会が、自分にも他人にも「優しさ」を忘れ、ただただ尖鋭化してキズだらけにしていく。

 12年経って見える光景がこれか。

 言葉がありません。

3)この12年で、市民からの収奪政治―人によっては泥棒政治「クレプトクラシー」と権威主義が合体した政治が進行させられ、無力感から権威に流され、抵抗する人を忌み嫌う傾向が現れるようになりました。

 力不足からこの流れを止めきれなかったことにはただ詫びるしかありません。

 ただし、存在を潰す行為には屈しないで抗い続ける所存です。繰り返しますが、今のような社会だとそもそも私は生まれていません。47歳になろうが、自分が殺されるような社会に喜んで迎合できるほどオトナではありませんで。

4)実は、去年「3・11」の記述ができませんでした。そこら近辺に叩きつけられた「不信感」を払拭できず、語る言葉を作り上げることができなかったから。いまは、開き直りに近い感情で、それでも「足を止めたら終わり」だからと、筆を止めないで書いています。1日何件も見に来る人がいない割には、ブログランキングでは一定支持を受ける?という―コメント欄も閉じたこんな者ですがいいのですか―驚きもありますが、足拭きの雑巾程度の存在でしかない拙者でよければこれからもおつきあいください。

 あの日歩みを止めざるを得なかった人の分、というにはおこがましいですが、最期まで生き抜きます。

            2023年3月11日 伊東  勉