7月4日は東京都議選(2021)の投票日となります。拙稿では市民・住民の暮らしやコロナ対策を圧迫するオリンピックを止め、今必要な施策に 力を注く…という趣旨で日本共産党、あるいはそういう政策に目を向けてくれる野党共闘候補を最推薦にしています。
1)ここ2回の選挙で議席を伸ばしてはいますが、伸びたら伸びたで今度は「安定した票があるんでしょ。それを共闘勢力によこしてくださいよ」と言い出す人が出てきました。「戦略的投票で力の最大化を」とか。
共産党…確かに日常的な組織を持っていますね。いますが、その「安定した票」とやらは、政治戦が始ってゼロから有権者に働きかけて得るもので、お願いします→はいどうぞ、で基礎票とやらを差し出すわけじゃないんです。
その時々に出てくる問題点など語り合ってその中で「はいそうですか」と納得してもらう。「自動的に」なんざない。毎回毎回「掘り起こし」をしているようなものです。だから約束ごとがない限りは戦略的な行動はしないしできない。そこの部分を勘違いしてもらうと困ります。ましてや己の勢力のためだけに「ひっぺがす」というのはもはや問題外です。
今まで何回そのやり方で共闘しよう、という空気を壊されてきたことか。その部分は考えて欲しいです。
2)この政治戦期間中にも、政府与党あるいは新自由主義者による社会破壊は進められました。
今日に至っては元総理大臣の安倍晋三が「オリンピックに反対するのは反日だ」と。擁護者が何か言い訳していますが、そんなの通用しません。何がどうあろうが「オリンピック反対するやつ=共産党や朝日新聞といった反日勢力=反日と思われたくなければ自分たちにひざまつけ」の同調圧力までがこの意見の肝。
肝どころか気持ち悪いです。
3)「社会の私物化」
安倍政権に対しての批判はこの言葉に凝縮されますが、先の言葉はそれを見事なまでに表したものじゃないですか。
その想いは伝染する。
大阪府議会の定数削減。定数を減らすとしている区は、維新以外の戦力が割を食う可能性の高い区ばかり。ここでも「自分以外は敵」。「他に存在するもの」ですらなく「殲滅すべき敵」と考える。この思考回路が大手を振り、社会を蝕んでいるのがなんともしんどいです。
これ以上の社会破壊・私物化を許さず、市民生活のケアに政治の目を向けさせる。その辺に力を尽くす議員を一人でも送り出す取り組みをし続けていきます。おつき合い頂きありがとうございました。