一)11月29日の報道で中曽根康弘氏が逝去したという報道がなされました。
私が社会に目を向けるようになった時期は中曽根氏が首相だった時代。「戦後政治の総決算」というお題目で公的機関の民営化、社会保障など個々の市民に対する大変さに目を背ける政治など、いまの安倍政権につながる施策に決定的に道を開く過ちをおかした政治家と認識しています。
また、戦争中は官僚・軍人として戦争遂行の“大義”のもとで市民、あるいは事実上の占領下にあった地域の方に苦難を押し付けた所業も決して忘れてはならないものです。
一)101年の人生は上記に触れた部分だけでなく、個人的なものもあるのは当然の話。個人の存在まで批判するものではありません。ただ政治施政者は行った施策、行動は論じられ、評価されるものです。適切なものである限り。
一)以上を踏まえて。生きるというだけでも大変なのはわかりますので、101年生きた部分については「お疲れ様でした」と申し上げ、一方で政治・官僚として行ったことはいまの安倍政権による苛政につながるものとして厳正に対応することにします。
二)最後に。文中に記した通り中曽根氏の行った施策で市民側にとって大変な社会が招かれ、辛酸をなめた人にすれば「死んだからとお悔やみ言うか!」という思いになってもやむを得ないでしょう。左派議員が逝去した際のような罵詈雑言に与する気は一切ありません。同時に「弔意の強要」もご容赦いただくよう願うものです。