つなげ“希”動力-人生記録員、伊東勉のページ。

17年9月移籍、社会活動中心の記事を記していきます。

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繰り返さないという思いは持ち続ける―やまゆり園事件から3年。

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1)3年、経ちましたか。

 やまゆり園の事件、起きてから。

 一報聞いたときはよくわかりませんでしたが、時間が経つにつれて判明し「事実」のまえに打ちのめされた気分に。様々な歪みの代償を、被害者の命で支払わされた悔しさは忘れることができません。

2)やまゆり園事件を伝える報道で見かけた見出しは「風化」。人間あまりにしんどいことは抱えずらいから、忘れるという機能があるのは承知していますが、それにしても「風化する度合いが早くないか」と思わされました。

3)加えて「自己責任」「生産性無き者は退場しろ」という風潮が蔓延り、それを基本線とした話かたりが平然と、無邪気に為されていることに寒気をおぼえます。今年に入ってからだけでも正月に「末期医療費用削減を目的とした安楽死議論」、6月の登校中小学生殺人時は「ひとりで死ね」「精神障害者は間引きしろ」などの言葉が飛び交いました。

 異様に早いやまゆり園事件の風化は2と3で触れた記述が原因で「どうでもいい」と思われるのではないかと睨んでいます。

4)〜は死ね、というのを何ぼも何ぼも続けられると「嘘も100回語れば真実になる」というやつで刷り込まれて、無力感、無情感の克服を他者への攻撃・排除で為そうとする。過日には京都アニメーションでも30数名が犠牲になった放火殺人がありました。

 2000年代からはじまった「自己責任」社会、殺伐とした空気がすっかり定着。そこに「棄てられた」人間が、恩讐の刃を簡単に向ける社会にさせられたら…。どっかで「そーいうのを産み出す空気」は止めないと。何十年とかけて浸らせたものを簡単に変わると思いませんが、気づいた人から変える取り組みができるように努めていきます。

           伊東  勉