5年くらい前でしょうか。橋下徹氏はじめ維新勢力の支配下にある大阪で対峙していた人がこんなこと語っていたのを思い出します。
「維新支持者は、自分が不利益被ろうが、“敵”さえ打ち倒せば快感得られて良しと考える」
これがずっと、頭に引っかかっていましたが、今国会で審議されている入管法、漁業法、水道法―特に後者2つは立場関係なしに影響及ぼすもの―いくらなんでもいつものように盲目的に支持はしないだろう、安倍政権にも批判は入れるだろうと思っていましたが、どうやら私はお人好しの痴れ者だったようです。
「野党がとる立場の反対が正解だ!」
いやあ、人間の生存に必要な基礎的なことにたいして、これで扱われたのでは…。私、ある一定の立ち位置にいますが、“やること”は全部にかかるから、それを意識してもいましたよ。だから同じ立ち位置の人にももどかしいと思われる文になっていた。それがなんだ、「野党の反対が正解だ」?
馬鹿にすんじゃねえよ。
政治なめてんのか?
“彼ら”は「賛成」の理由づけとして
水道法→試算?をもとに「水道インフラの危機だ!税金では莫大な支出になる。後継者確保のためとあわせて大規模化して企業にやらせろ。自治体が“元締め”でいればいい」
漁業法→「漁業権など漁協の既得権益を解放して企業に明け渡せ」
主だったのはこんな意見でしたか。両方に共通は「企業に明け渡せ」。法制度がどんなんだろうが、実権を「利潤第一の企業」に任せたらどうなる。水にせよ食料にせよ「それがなかったら生存できない」最たるものでしょう。それを利潤を第一に考える性質の者に明け渡したら「人質」とる。「自分はその不利益被らない」と思っているのでしょうが、特に今の権力者は「オトモダチ」以外相手にしませんよ。それを「野党の反対が正解だ」言っていれば何とでもなるとお思いで。
もう一回言う。
馬鹿にすんじゃねえよ。
政治なめてんのか?
外国人労働者については、27日昼にあげたブログ前記事で書いたとおり、「外国人労働者を蔑ろに扱う者は、日本人の労働者も蔑ろにする」。大企業経営者の代表経団連が「労働者の大多数は使い棄ての部品のように扱う」という方針を定めて20数年。大多数労働者の労働条件はガッタリ落ちましたが、それでもまだ足りないと思ったのか、今年はじめの「働き方改革」、今回の入管法で、人種問わずより「安価な使い棄て部品」の度合いを強めさせられてしまいました。
そういえば「働き方改革」法についても安倍政権支持者の逡巡を解いたのは「野党」「反日」でした。
何回でも言う。
馬鹿にすんじゃねえよ。
政治なめてんのか?
「野党の反対が正解」と言い出した首謀者は、大阪万博についても同様の言葉を言い放っています。それだけなら意見の違いとして相対することもできますが、そこに加えて「教育や福祉をおろそかにするな」という意見に対し「金がねえんだよ」と張り倒した言動に対しては、ある種の強い怒りしか感じることができませんでした。対決法案の審議時間が3、4年で10分の1に減った、という話を聞き、「人間はどこまでも堕ちることができる」と思いましたが…。それでも、諦めずに行動しているからまだこの程度で済み、反撃の機もありますが、なくなりゃこんなもので済まなくなるでしょう。そういう意味で、諦め起こさずにたたかっていきます。
いずれ「『どうせ無力』→『ならば勝ち組に』→『理由づけとしての反左翼』という行動原理」記しますが、今日はひとまず寝ます。おつきあいいただきありがとうございました。