「共産党も戦犯を許している」という話の根拠に1952年の国会決議を持ってくる方がおられますが、ややこしい経過たどっているのを考慮せず、「結果全会一致だから」で結論だけ押しつける方が多いのに食傷。
あれだけ戦争推進勢力に痛めつけられた共産党が、戦犯を許す態度をとるわけがなく。ただ、当時国会では別党派の方と会派を組んでおり、その方が国会決議に賛成したことで「その会派も賛成した」ことにされてしまったいきさつがあります。
今回、この事例をあげたのは、この先「圧倒的な力を握った多数者」が、「多数に従わない少数者」を壊しに―「潰し」ですらないことに注意―かかる、そのやり口を多方面から知り、覚悟という名のワクチンを打ち込むため。憲法審査会で些細な発言を基に立憲民主党の護憲派委員を排除した動きも、護憲派がモノを言えない雰囲気にさせることが目的(「戦犯」決議云々も「共産党だって〜」言うためのネタ)。
さらに言えば、「圧倒的な力を握った」側にいる人がそれで安堵するか、といえばNO、でしょう。己が行おうとする行為が他者を踏みつけて利を得ようとするものならば、あっという間に覆されるのを怖がる=その芽を根絶するために「反対勢力を滅殺する」ことが、これまでの歴史上幾度となく行われてきましたし、認識する。そして、いまの日本社会はその方向に雪崩こむ危険性をもっています。
故に、黙らない。中身抜きに「お前の存在が間違いだ」騙る者に譲る道はありません。