1.安倍晋三氏が襲撃され、逝去しました。一人の人間のいのちが無条理に奪われることはあってならないもので、凶行に及んだ加害者には必要な対処がなされることを望み、安倍晋三氏と関係者各位にはお悔やみを申し上げます。
2.安倍晋三氏とは政治的位置が異なり、特にこの10年間は社会活動の部分で「激しく衝突」してきました。しかし、政治の変革は議論と運動を通じた民意の獲得を通じてなされるもので、力を使ってネジ切るような行為はいずれ「“ネジ切った破片で傷を負う”ような歪みを生」じます。
今回の一件は、安倍氏への直接の加害と、多く方々が物事の見方を「自身の考え以外の部分で変えさせられた」―このようなキズをつくったもので、「歪み」のことと併せて、加害者の行為を許すことができません。
3.他に、幾人かの論者により「野党やマスコミなど安倍氏に逆らう行為をする人がいるからテロを招いた」という論がまかれています。「責めなければならないのは加害者の行為」それ以外の何者でもないことを指摘するのみとします。
4.安倍氏の行ってきたことに関しては、考えなければならないことが多くありますが、この項では以上3点を指摘し、暴力で存在を奪う社会は招かないという基本を確認し直してこの先生きていきます。
2022年7月8日19時30分 伊東 勉