労働条件が決定的に壊された起点は、1996年に経営者団体により行われた「正規労働者あは一部。専門的技術者は年限的に、それ以外は使い捨ての非正規労働者にする」という施策。それから26年、労働条件は切り下げられることはあっても、上回ることはない状態となっています。
これで労働者の抵抗運動がなければどこまで壊されるか。
人間の業というのはどこまで浸食してしまうのか。
「非正規労働で労働条件を切り下げるぞ」程度では生ぬるいとばかりに、ギグワークと称した労働形式、あるいは「雇用ではなく業務委託」という形式で、より経営者側の負担を減らすということも行われています。そういう施策をする根幹的企業は、労働者に賃金を回さず、協力企業に必要な支払もせず、内部留保だけはガツガツと食べまくる始末。
「経営破綻したらどうしようもないから」と彼らは言いますが、もうそんな程度の内部留保じゃないでしょう。在る金が腐ってしまいませんかね。最近読んだ記事でショックだったのが、「労働者として扱われる存在の人を業務委託という形にする」。こうすれば、雇用保険などを払わずに済む、と。そこから近隣の状態を探ってみたら先に記した状態が顕在化しているのを確認した次第です。
日本共産党の志位和夫委員長が「やさしい資本主義」を説いて、先の代表質問でもその立場からの発言をしました。富裕層の身勝手を乗り越えることなしに、日本の労働者がまともに暮らしをすることはできない。一つの選挙結果で結果が出なくても、その路線で歩き続けることを諦めてはわんないです。
この原稿記事を書く直前に、「連合が日本共産党の関わる候補には一切味方しない」という方針を出したようですが、「いま在る問題解決より反共産党を優先させるのですか」と返しておくことにします。おつきあいいただきありがとうございました。