つなげ“希”動力-人生記録員、伊東勉のページ。

17年9月移籍、社会活動中心の記事を記していきます。

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熊本の地震に際し/加熱する安楽死議論。“善意”から大量虐殺に至ったこれまでの歴史踏まえ、安易な対応許さず生存権維持の観点から議論を。

 記述直前に熊本震度6の報を受けました。3年前のダメージも抜けていない中の強い地震、無事を願います。また、環太平洋の視点でいうとインドネシアで9月以降ダメージの大きい災害が二度ありました。日常に紛れがちですが備え用意して気をつけていきましょう。

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 改めて。いつもは仕事場の定休日がかからないシフトになっていますが、今回は年末年始の絡みで休みが一日増えまして、普段よりは暢気な正月を過ごしています。時間の使い方だけは。

 しかし…耳にする「話かたり」は暢気にばりしていられない物事も。年末に若手評論家2人が「完了から聞いた話」として「終末医療を減らせば医療費が減る」と語り、そこから生存権を切り、全体主義的に話を進める一幕がありました。先月からどうにも「安楽死」の話題が多くのぼるように、しかもその中身が「安楽死制度の適用不可避」の方向で語られているのに不可解な思いでいます。

 人間の死は絶対的に存在を失うもので「やり直し」は効きません。本人の意に沿わぬ延命治療の終了・尊厳死という選択ならまだ分かりますが、能動的に死を選ぶ行為には解せぬものがあり、ましてや何事にも「お国のため」がついて回る現状の社会では口減らし・間引きに使われる危険性も十二分にあります。

 現にいま起こっている議論の中で「そこはキチンと“判断する機関”がうまくやってくれる」ならまだしも、「圧力に負けて死ぬならそこまで」とか「死にたいと思っている人の妨害するのか」など高飛車に言われると障るものがあります。本来なら堕胎だが生まれ出て、今は病気もあり、ナチスドイツ基準で言えば安楽死の対象である私にとっては喉元にあいくち突きつけられている気分です。

 ナチスドイツ政権は「障害者に年間6万マルク使っている(穀潰しだ)」という宣伝で「生きるに値しない命」というレッテルを貼りつけ、「殺してもかまわない」という空気を醸成。他にも沢山の国地域で「障害者など足手まといは始末しろ」という政策は幾度となく行われました。障害者の集会で「棄民政策に舵が切られつつある」という報告もなされました。「金」を理由に限界語る方が多い現状は否定しませんが、個々の人権拡充こそ必要という観点でこの問題に相対します。

 長文おつきあいいただきありがとうございました。