つなげ“希”動力-人生記録員、伊東勉のページ。

17年9月移籍、社会活動中心の記事を記していきます。

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3・11を迎えて。社会事象、「復興」の仕方、安倍政権がつくろうとしている社会と併せて記述しました。震災にも便乗しての破壊行為を許さない。

※おことわり アップが当日にできませんでした。12~13日アップの「東京入管の病人搬送拒否」案件もご覧ください。

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※写真は大船渡駅前。漁具のウキを使ったライトアップ。

1.“3・11”をかぶせて社会事象を記してきた数日間。

 ここ数日、震災被害がいまだおさまっていない様子と、現在の世相と併せて書いてきました。幾人かの方々が触れていましたが「震災触れて人間社会がもう少し柔らかくなるかと思ったら、かえってギリギリと締めつける方向に向かってしまった」という思いを私も抱いています。ギリギリとした締めつけは、何らかの融合剤がたらされてより酷くなり、解けにくい状態を生み出す。いま目一杯食らっている攻撃が時間経てば「当たり前」にされたり。「もういい、もういいだろ!」と叫んでも、無視されて、ですか。

2.強くなり方を間違えた社会では「強者」以外は生きづらい。

 かねがね拙稿では「震災からの立ち直り方は“強くなる”一辺倒でよかったのか」と疑問を呈してきました。あれだけの大震災、傷つかない人なんてまずいません。いませんが、そっから先の社会をどう紡ぐかという点で「牽強主義者」あるいは「他人を冒涜することを至上にする者」に力を持たせ、それで心身の安寧を保っているといういまの状態を残念に思うものです。ハード面が回復し、様々な形で“復興”が伝えられても、ああいう性根が多数を占める社会では、最大の強者以外は生きづらい社会にしかなりません。

3.牽強の元締め・安倍晋三よる無神経な発言。

 11日の震災式典。ニュースでは安倍首相の発言が先に流されました。私が氏に持つ感情をさっ引いても、どうにも解せない言葉が…復興事業はほとんど終わった、今年は総仕上げ、云々。

 そうか、そこまでに復興しきれなかった人は切り棄てるんですねよくわかりました。

 私のこの言葉も苛烈ですが、安倍首相のええかっこしいシナリオにつきあっている余裕はないです。8年前の震災で未だ仮設住宅に5万人。己の功名を図るためのイベントに次々金も人材も流し、東日本はじめとした震災復興に力を割けない、更に言えば東日本以降の震災には必要な法適用せずに「期限来ました仮設から出ていけ」なんてのもやられている。不満持つ人も現れるが、それは安倍首相らの言動を“犬笛”にして噛みつかせて、黙らせる。

 震災でさえ「服従と分断」図らなければ気がすまない。いい加減にせえよ、と思います。

4.災害便乗で社会まで壊されたくない―これまでの7年と書き方を変えたわけ

 これまでの7年間の3・11回顧記事は、比較的穏当に記事を書いてきました。しかし、実際には何年か前から安倍政権による震災対応サボタージュに煮えくり返る思いをしています。安倍政権に倣って「震災復興も公助は最低限に」を地でいく宮城県は、市井の復興が遅れている様子が綴られたレポートをよく見ます。一見、華やかに見せても、その実が…市民生活と生業が成り立たなければ、そんな“復興”なぞただのハリボテです。

 津波は二度被害を呼び込む。

 最初は津波そのもの。

 もうひとつはそれがもたらす貧困。

 津波など、ひとつの街を失う強力な自然災害に機械的な物差しでモノを見ず、その実態を見て対応することを、災害復興の基礎に置いていただきたいものです。

 今日も長文となりました。

 おつきあいいただきありがとうございました。