2ヶ月ほど前でしょうか。従軍慰安婦の慰霊像に対し蹴りつけている様子をネットにあげて意気揚々としている写真を見ましたが、今度は「鼻クソ」「握りっ屁」をかましたと主張する方まで現れたそうで。ここまで来ると、各々の意見の正否なんかでなく、ただの虐めでしかないとしか思いません。
90年代半ばに表れた日本の戦時加害行為否定論ですか。「自虐史論」とか言って。ずいぶん身勝手な言い分だな、と思いましたが、あれがまだマシに見えるほど、今の社会は壊れてしまったのでしょうか。議論でも何でもない、立ち位置の強さにまかせた暴力。
虐めはその行為が下衆的になるほど、相手を痛めつけられて自分が優位に立てる、と思える構造があるようです。それが故にタガが外れ、反撃もしてこなければ過激化する。私が「キチガイ」言われても反撃したのは「黙っていたらなぶり殺される」のを経験上知っていましたので。
アメリカや日本、最近ではブラジルもそーいう牽強主義者が巾を利かせ、権力を握るに至っています。「権力様・多数者様の庇護を受けて暴力を振るう」行為はさぞかし楽でしょう。楽しいでしょう。しかし、その毒は間違いなく社会を壊します。自分の行動、常にとは言いませんが省みることをお奨めします。