つなげ“希”動力-人生記録員、伊東勉のページ。

17年9月移籍、社会活動中心の記事を記していきます。

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1997杉並の夏・7

 金曜の夜のことでした。毎度お馴染で迷子になり、今度は大田区に行ってしまいました。独特の土地勘も、道路の複雑さには勝てず、東西南とはみ出しました。いやはや。
 やっとこ杉並に戻ってきたのは11時過ぎ。銭湯に入りに行きました。念入りに体を洗い、清めて上がってきたときに、イラクの方と話をしました。その人はビジネスマンで、色々な立場の人があらそう日本の選挙は良いことだ、イラクの人も、フセイン大統領(当時)や、ニセテレカを売っている人ばかりがクローズアップされているけど、一人ー人見ればそんなには代わりないよ、という話をした覚えがあります。新しいイラクで元気でやっていますか。

 日が明けて、いよいよ最終日。ハンドマイクを持って、杉並東部地域を歩きます。学校が休みなので、宣伝の時、気を付けるのは葬儀のある所だけです。そして、ハンドマイク宣伝中に配るチラシで紹介したいのが「棄権防止」のチラシです。
 「明日は選挙です。都政の審判下しに投票に行きましょう」というのが中身。「組織票頼りの所は、無党派に選挙行ってほしくない」とテリー某が言ってましたが、この取り組み見てもそう言えるのでしょうか。

 午前は商店街を歩いた私のチーム。午後には団地・市街地方面を歩きました。ある公園近くで4ヶ所目始めようか、と思ったところに、政策的にぶつかる事の多い公明党の候補者本人と鉢合わせしました。わざわざ候補者カーまで止めてくれ、交差点も近くにある所でしたが、全然動く気配も見せず10分間、彼等は主張を語っていました。こういうときは候補者優先と思い、黙って聞いておきました。福祉政策は「バラ巻き」との批判もつきまとっていますが、貧富の差も激しい中の福祉政策が、生活の支えになっている、というのも否定できないはずで。

 そのうちのーつ、シルバーパス(高齢者のバス無料券)の存廃が争点の一つになっていました。都当局と自民党公明党他は廃止を議会では語っていましたが、選挙ではその事には触れていませんでした。そうしたらNHKが内情を報道してしまったもので、これで論戦は共産党有利に。
 批判するなら、具体的にやってほしいけど、候補者本人が「ウソツキ」などと感情的になっちゃダメでしょ。彼等にとっても予定外の演説だったらしく、10分も語ったら去っていきました。笑顔で手を振って送ってやったのですが、向こうはすごい目でニラんでいました。相手が候補者じゃあるまいし、たかが伊東じゃないのハハハ。

 やはり、何でもそうだけどお返しはしないと礼儀を欠く。別陣営候補者を笑顔で見送ったあと、ハンドマイクのスイッチを入れ、彼等の主張に対する反論を始めました。

 とにかく、議会での行動と、選挙で訴える事が別であってはいけないし、そうするのであれば総括が必要なはずだが、そこに対する選挙報道が甘いのをいい事に、「ごまかし」が横行している。それに、シルバーパスそのものに触れると、自分で車を持たない、あるいは能力的に運転を辞めた方が、移動手段がないからと家に閉じこもってはいけない、有機的に生きてほしいということで設けられたものでしょう。
 バス会社にも、一定の利益になるのでいい事だし、出かけた先で食事や ら何やらでお金を使うでしょう。一件一件は小さいけどこれがまとまりゃ結構な経済効果に。東京湾沿いにデカイ建物つくるだけが能じやないでしょう。

 …と、まあこんな所を指摘しておきましたが、ここで思わぬ事態が。公園で涼んでいた人から、パラパラとながら拍手が。おいおい、オレは候補者じやない。ただの政策宣伝員ですよ。だけども、他党批判を主に打ち出し、抽象的にしか己の政策を語れなかった(本来はこんなものじやないだろうけど)候補者と批判にしろ、政策論でも「具体性」は忘れなかった自分。この差だったのだろうか、なんて思いもしました。

 かつて、小沢ー郎、椎名素夫、北山愛郎と全国区の政治家と議席を争い、後に大船渡市議として活躍。存在感を示した金野かたしさんという方がいるが、語っていたことがある。

 「最終日になるにつれ、土下座とか、泣き落としとか、変に感情的になる人もいるが、最後まで、堂々と政策をたたかわせることが本筋だ」

 この後も、タ方6時あたりまで、ハンドマイクで宣伝して回った私たち。特に、先の一件の話は、各地に伝わり、陣営を励ましたそうです。こうして、質実充実して、私にとっては4日、全体として10日間の選挙戦は終りを告げました。

 翌日。投票に行きたいけど、足が…という人のための手伝いに何ヶ所か回ってきました。(そこで住宅事情の悪さを知らされる事になるのですが…)いよいよ夜には開票。たたかいの結果が出ます。この部分は項を改めてお送りします。