昨日10月20日、盛岡市で行われた日本共産党演説会に赴いてきました。かつてはこの形の演説会は全県から参加者を募って参加する形で行われていましたが、現在は通信手段が発達しインターネット中継がなされていることもあり各地方上映会が開催されていましたが、「現在の潮流」に逆らってわがまま言って盛岡まで見に行きました。
弁士は吉田恭子岩手1区候補&東北比例ブロック高橋千鶴子候補&田村智子日本共産党委員長の3人。以下にそれぞれの弁士が話された内容からの感想文を記していきます。
吉田恭子さん-青年の悩みに応える施策を持つ日本共産党の存在
最初に登場したのは吉田恭子さん。青年との会話の中で「青年の願いに応えるのは日本共産党」と行動した実例を話した後、賃上げと労働時間の短縮を訴えていました。そのいずれもが青年が大変な暮らしを余儀なくされている原因を取り除こうという意志からなされているもので、やはり然るべき場所で働いていただきたい候補者であることを再確認しました。
高橋千鶴子さん―“東北の命綱”が取っている向き合う姿勢
続いて高橋千鶴子さん。2003年から国政に携わって21年。その歴史の中で東北と国会をつないできた取り組みの歴史―東日本大震災やコロナ禍―など大変さに寄り添った取り組みを紹介していました。
話の中で印象に残ったのが「要求実現と政治家が取るスタイル」要求実現には特別対応を求める口利きが行われ、その対価として企業献金などをもらう―一部の人だけが得すればいいという考え方で行われているのが自民党の“スタイル”ですが、高橋千鶴子さんが話されていたのは「ひとりの声が制度の矛盾。世の中の不合理、それを世の中全体の問題にして(解決して)きた」という話をしました。
これこそが本当の政治家の「取るべき施政」だな、と。「一部の利益代表者」じゃなく「社会全体の奉仕者」が当たり前じゃないかという思いを抱きました。
田村智子さん―現在の社会が持つ分断を乗り越える意志と政策を
メイン弁士の田村智子さんは30分お話しされてました。動画編集の際にそれが仇となって音声の入力ができなくなるという事態を起こしてしまいましたがまあそれはさておき(伊東の段取りが悪いだけだろ)、今回の選挙で問われるべき問題をてきぱきと要点鋭くお話されていました。まるで短時間動画に収まるのを計算していたかのように。
この中で印象に残ったのが、「自民党応援勢力」の維新や国民民主党などがにわかに言い立て始めている社会保障への態度―具体的に言えば誰か(ここでは高齢者)を敵に見立て、その対象を排除なり不条理な状態に仕立て上げれば若者・現役世代の負担は減らせるという形で分断を作り出そうとしている状況があります。
自民+応援勢力による「憎悪込みの分断」攻撃とたたかう。
それに対して田村さんがのべたのは「(要旨)病気になっても大丈夫だと、それを支える制度。高齢者の負担増を迫る行為は、逆に現在病院に行けない現役世代の高負担を減らすことができなくなってしまう。社会保障は個人の尊厳を全うして生き抜くための制度」と説明していた部分が強く刺さりました。
誰かに社会の矛盾点を押しつけても自分は楽にならない。誰かを痛めつけるという形ではなくて「誰もが救われる方法」で問題の解決を図るべきじゃないのかという意思を示したものとなりました。
また軍事問題に関して…日本政府が外交努力をしていない象徴として台湾問題を挙げていました。中国が台湾に対して行っている軍事演習を使っての脅しも、アメリカ・日本が行おうとしている軍事介入にしても戦争を引き起こすことになる。日本共産党は中国に対してその制止を強く要求してきましたが、本来ならこういう外交努力は政府がきちんと対応するべき、ということを指摘していたました。
総じて―権力者の劣化が産んだ生きる難儀さを乗り越える議員を送り出そう。
総じて言いますと…2日前の穀田恵二さんが、日本の政治の劣化を示す部分として「かつては『武器の輸出をするほど落ちぶれた国じゃない』と言っていた自民党が、今は『武器輸出できるようになったんだ』と威張っている」様子を話されていました。
長年政治に関わっている人間としては、これまでの自民党は政策的に合わなくても「ここまでは大丈夫だろう」という部分はあったのですが、それがどんどん底抜けが起きているという状況を示され続けている。日本共産党はその底抜けを防ぎ止めて市民・労働者・生活者が生きやすい政治をつくろうと取り組まれている様子を訴えていた今回の演説会でした。
社会は「読む」のでなく「つくる」もの。道は切り開く。
新聞では調整報道などが様々なされていますが、こういう指摘し行動できる日本共産党を引き続き大きい勢力を持って役割を果たしていきたい、と思わせた演説会でした。文章ばかり長々とどうもすみませんでした。おつきあいいただきありがとうございました。