統一協会被害者救済法案が、自民、公明、維新、立憲、国民各党により骨抜きにされたまま衆院を通過させられてしまいました。共産党などは反対しましたが、「いまの多数派とは別のベクトルの思考回路」を根こそぎ潰したいと考える勢力が、取って付けたような理屈すらつけず、なぜ反対したかの理由を考慮もせず、「反対した」のみで罵声を浴びせてにかかっています。
そこに後付けで「庶民の味方言いつつ反対した。所詮被害者は道具でしかない」などと「相手のダメージになればいい」だけの言葉を投げつける。道具に使っていたのはどちら様?ここにも「多数派にいなければ排除」という強い流れを感じます。
別な箇所では共産党員だった人の犯罪行為をことさらに取り上げて「共産党は暴力政党」と詰る言説も。不祥事件を出したのは残念ですが、どう見ても個人的要因から発した事件であり、共産党の施策・方針ではないものを「党の性格」と位置づけて難癖にかかるのはいかがなものか。ま、「潰しにかかる」際にはこういう個人不祥事も殴るネタにする傾向もありますが。
その気になればどんな行為でも「殴るネタ」にできる。普遍的に言えば「言いがかり」。本来ならそんなものは一蹴して打ち棄てるモノでしかありませんが、「望む結果が出るまでいびり倒す」手法で横紙破りをしにかかる。「原因あって行動し結果を得る」でなしに「結果がほしいから原因こさえて行動する」のは、似たように見えて全然違います。ここまで社会壊された中で、軽くない絶望感も持ちますが、一縷の望みを自分から切りたくないのでなんとかこらえます。おつきあいいただきましてありがとうございました。