選挙情勢の記事が出ました。10日そこらしかない期間なのに序盤も終盤もないものですが、とにかく終盤情勢として出された新聞記事には、野党共闘勢力…とりわけ日本共産党には厳しい記述が並んでいます。それでも闘う場にいる以上諦めるわけにはいきません。
情勢報道に関して、ふたつばかり雑感を記します。
・ひとつはこの共闘ができた道程です。2015年に戦争法・安保法制が強行突破。それを覆すための政権構想と共産党が発表し、2016年の参議院選挙では候補調整をして成果を積みましたが、2017年に当時の民進党が、事実上自民党の小池百合子勢力と結託し、当時の民進党を解体。共闘路線を壊そうとします。
その直後に出された「総選挙予想」、自公与党と小池前原勢力、維新あわせて約450。このままなら、日本共産党の約30が最後の切り札となってしまう状況でした。それ以来、前原・小池百合子が壊そうとした野党共闘を再構築し直しその年の総選挙では約70議席まで押し返し、その後前原・小池百合子勢力についた人たちが合流し直したりして、立憲野党勢力は大体120議席まで力を取り戻しました。もしあそこでなにもしなければ、いまころ立憲野党は存在できなかったでしょう。
・二つめの話は…2019年に行われた参議院議員岩手選挙区での経験。この時は2013年に民主党から当選した平野達男氏が自民党から出馬。野党共闘の候補者横澤高徳さんが候補者として決定したのはだいぶ遅れて6月あたりですか。「選挙の情勢・予想」は圧倒的に平野氏が有利で、「これで岩手の野党共闘も終わったざまぁみろ」と語る人もいました。
ところが。
そこからの追撃であっという間に書き方が詰まるように。蓋を開けてみれば約1万5000の票差をつけて横沢さんが逆転で議席を得たわけです。