足立康史といえば、権力には迎合・従属しながら、それに従わない野党に対してはいじめっこのように尊大に振る舞うお方ということで、拙稿でも批判的に触れてきました。
その方が『小泉・竹中改革はぬるい、正社員の既得権を残した(=権利をもっと取り上げなかったのが悪い)』と述べてくれました。1995年あたりに経済界が先導して“一部の正社員、ある程度の専門的社員、その他使い捨てにできる労働者”と三つの類型に分けて雇用していくと掲げて20数年。結局増えたのは生活すらままならない非正規労働者。それによる生活レベルの悪化も付随してきました。
ところが、反動的施策を持つ方にしてみれば『これでも足らない』のでしょう。足立の言うとおり。だから分断かましながら働く条件をより悪化させようとしている。今まで「これ以上悪化できなかった」部分をさらに悪化させようとしている。性質が悪いとしか思いません。
先にも言った通り、労働条件は次々と悪化させられてきました。「安倍政権が景気をよくしてくれた」と言っても、多数の労働者には残念ながら届いていない話。「働けてるから&食えているからそれでいい」じゃないし、25年という時間は残酷で、こういう風な状態しか知らない人も多くなっている。
だから労働条件の良化および経済界・雇用者の横暴を許さないという戦いを、総選挙も通じてしていく必要があります。そこのところご考慮のうえ、日本共産党も加わる市民野党連合の行動にご注目ください。