つなげ“希”動力-人生記録員、伊東勉のページ。

17年9月移籍、社会活動中心の記事を記していきます。

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「母を送り出した経緯」と「優生思想との闘い」。【2020年まとめ前】

 大まとめの記事前半です。
 今年一番の出来事は、母の逝去でした。来年は80年ぶりに母のいない年になります。
 後から聞いた話ですが、母は私との面会後ぐっすり眠り、翌朝に心停止してなくなったとのこと。本当に文字通り、最後に会話したのは私だった。それまで数日間、体が痛んで眠れなかったけど、居た時間ずっと体を解して、休ませることができたことについては後悔はありません。
 母が致命に至るよう病気を罹患したのは16年前。以降は透析をしながら日々を生き、2014年以降は内蔵ガンや心臓の不調、血管の石灰化と度重なる手術を経て、都度都度万が一の時どうするか、介護をどうするか、などのの確認をしながら、日々を過ごし、最期を迎えました。終わってみれば…ですが、大変でした。その過程の中で荒れたこともかなりありましたから。それでも、家族で必死に「ベストな着地」を模索し、追求した。過程のどれが抜けてもこうならなかったのです。

 それを踏まえて。
 生前の母と私でよく出てきたワードが「俺たちは“無駄飯食い”だよな」。母は前述の通り、私も11年前からの心筋梗塞で月にかかる医療費は高く、それを社会保障で補って何とか存在している状況。自己責任論や優生思想をとなえる方からは「退場」を要求される存在です。大体にして私が生まれる過程も「九分九厘堕胎を逆ギレして拒否」でしたから、いま維新とか小林よしのりや永江一石らを支持している人から見れば「寿命だ死ね」言いたくなるでしょうね。
 
 何でそんな愚言聞いてやらなければならないんですか。
 
 お賢い方からは「なら対案出せさもなくば死を受け入れろ」と言われますが、何でそんなのに対案出さないとならないのでしょうか。「NO!」しか言いませんよ。
 いま小林よしのり、永江一石、田端信太郎らが撒き散らしている「弱者の死は寿命」論、ここ十年で一気に跋扈している「優生思想拡大」の中の一コマ。強制的に殺しにかかれないから、当事者を弱らせ、回りは「殺していい」という空気を醸成させて、真綿で首を絞めるように始末にかかる。
 それに対して了解してやるほど私は人良くないですよ。
 これまでの人生で培ったモノを全部棄てて狂暴化することを幾度考えたか。それをやってしまったら生きることが許されなくなるから何度も何度もろ過してアホやらんように努めていますが、同じ状況の人がいつまでもってくれますか?ずっと「殺せる立場にいれる」と思わないでいただきたい。
 それを強く警告し、項を終わります。