今日は。連休の最中いかがお過ごしでしょうか。しばしおつきあいよろしくお願いします。
昨年末に発売された百田尚樹氏作「日本国紀」。ぶっちゃけ言えば、かの氏の作品読む時間なぞありませんで。この本の肯定的読者が自分が肯定するだけに止まらず、または推薦するのもご勝手としか言い様ありませんが、それを越えて否定的な人を敵認定し「反日日本人あぶり出しにもなる」と言うに至っては寒気を感じます。
私は「反日日本人」認定されようがどうぞお好きに、としか言いません。ただ、これが認定するだけでなく「殺してもいい」という犬笛にされてはかないません。少し前に語った「ヘイトがなんでいけないか」ってのは、結局この憎悪の積み重ねがその発露としての「虐待・虐殺」を生むからです。今日のTwitterタイムラインではそれに関わって看過できない現象が現れました。
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対韓国・朝鮮ヘイトで一番吐き気を催したのが「朝鮮人はDNAを著しく損傷し、我々人類とは別の生き物だ」というデマ。よくここまで酷いモノの書き方できるものだと恐さ半分、怒り半分の気持ちで見ていましたが、それに匹敵する一文が。2017年総選挙で広島5区から立候補した経歴を持つ橋本琴絵氏のTwitterで下記の一文が。
『はしもとことえ(@HashimotoKotoe)2019年1月13日 16時3分更新
ええ!差別は最低!けど、ネアンデルタールは人間ではなく権利主体とはならないから、差別対象にならないの。反日主義がホモ・サピエンスではない、と科学的に立証された日には、にくこっぷん!』
この方の解釈によると、ネアンデルタールは「日本人の風情がわからない」点で劣っているから権利を持たない(何をされてもいい)…。こういう思考回路は、得てして「〜には攻撃しても構わない」という文脈で使われる危険なものです。分かりやすく言えば「“あれ”は劣等者の証明である〜〜を持っている(言外に)だから〜〜してもいい」てな案配に。T4作戦基準では殺害対象の私にとっては寒気しますね。こういうやり口が大手を振るうのは。Twitterへの記述は橋本琴絵氏でなく、そのパートナーがしているとの話も聞きますが、そこらへんの事情は知ったことでありません。「虐待・虐殺の発火」につながる行為に対しては一切の融和なしで相対するだけです。
『底抜け』がどこまでも続くのでいささか食傷気味になりますが、諦めたら余計来ますので頑張るとします。おつきあいいただきありがとうございました。