去年10月、新聞製作の学習会に参加しましたが、文章の製作で一番腑に落ちた教えが「難しくモノを書かないで、読みやすい文章をつくった方がかえって読まれる」と。書く人は“欲”が出ていろんなことを詰めこみたくなるけどどう自制していくか、書き手がためされるんだな、ということで、8バイト容量の脳みそで考えながら文を書いています。ま、気持ち楽になりましたよ。
で、28日の施政方針演説の報道。相変わらず憲法を「目指すべき理想」と言ってるだけでも軽蔑しか覚えませんが、とりわけ唖然としたのが明治天皇の戦時に際して出された「檄文」を無神経に出したこと。込み入った解説などは専門のところが語るのでしょうが、いまの時点で9バイト容量の脳みそで語れば「自分の想いだけ突っ走りすぎて、その上で出した一文が各所にケンカを売っているどうしようもない演説」でしかありません。実質初日からこれですか。
安倍政権になってから荒れる出来事の起きる感覚がガンガン短くなっていて、いまや毎日は当たり前で、日によって複数件起きることも珍しいとは思わなくなりました。最大の権力を持っている者がでかい声で叫び、力任せに引きずり回せばそれに抵抗できる術は限られます。その限られた術は「親衛隊」が必死にプチプチ潰しにかかる。これに抵抗するには最低限「足を止めるな」しかありません。1日十数人しか見に来る人がいなくなってしまった拙稿ですが、発信と行動を絶やさずに歩きます。