つなげ“希”動力-人生記録員、伊東勉のページ。

17年9月移籍、社会活動中心の記事を記していきます。

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キーワードを重ねて、ある立ち位置にいる人間に死を強要するな(1)―南相馬市医師と同市民のやりとりと、大量に投げつけられたリプライ反応から。

 12月24日。世の中では何かですっかり賑わっているようですが、私はその輪から外れているようで。ま、外れは外れでいいとします。いま、人の中にいたくはありません。

 少し前に南相馬市勤務医師の終末期医療、あるいは生活保護者の医療に関しての意見が基でタイムラインが荒れている様子を見ていましたが、怖さを覚えましたね。「生産性」「効率性」「採算性」…それを基に医師の意見批判者を滅多打ちに。私も母の危機時の経験を持っているので、どうしようもなくなれば医療中止の尊厳死もやむ無し、13年前から家族3人間で同様の対応することを確認していますが、この間に母は二度、私も一度「下手すりゃ死ぬ」状態に陥って、そこから帰ってきています。

 無用かつ負担かかる医療はせんでもいい、というのはわからないわけでありませんが、気に障ったのはその医師発言に怒った人に対するリプライの過剰な攻撃性。いわく「リソースが限られる」「余命は短い」「身寄りがない」etc、etc…で放たれる「物わかりのいい言葉」。医師発言批判者を偽善者という言葉が投げつけられていますが、逆から見れば「医師の言葉におっかかって他人に死を要求するあなた方の方がどうなんだ」としか思わない。ここにも「全体主義」押し寄せているのか、と思うと頭押さえることしかできません。

 私は本来生まれてこなかったはずの人間で、度重なる堕胎の意見に母がぶちギレて完全拒否。その結果として43年前に生まれでてきましたが、結果33歳で普通の人生を歩めなくなりましたので、「大勢のものわかりいい人」から見たら「ほらみろざまあだから言っただろそんな欠陥品ポリ袋に詰めて棄てとけよ!」なんて言うんでしょうが、そういうモノには命と引き換えにしてでも怒りますので。

 生産性効率性合理性…それをお題目に「死ね」と。「イヤマッテクレボクハ死ネトハ言ッテイナイ死ニイタルノハ仕方ガナイトイッテイルダケダケッシテオマエミタイナクズ間違エタ君ニイッテイルワケジャナイ(以下見苦しい言い訳一時間省略)」でもいいが、てめえ等自身が南相馬市医師の発言以上に「〜〜だから死んでもいい」と言っている行為が何を生むか考えなさい。

 ナチス政権時代のドイツで行われたT4作戦しかり、日本でも優生保護法だの戦時の障害者放棄施策とか。これまで長年の歴史で障害者や弱者を切り棄てる施策は幾つも幾つも為されてきた。ある障害者団体の集会では「抹殺的施策に回帰するやり方が力を持ちはじめている(要旨)」という話も聞いています。医師の話はギリギリの部分でのそれなので黙殺しますが、世の中の空気が「見殺しにしろ」で濃くなればそれに左右されることも増えるでしょう。そこに危惧を抱いています。

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 度々目にするこの手の意見。そこまでいうなら「こんな社会がお望みか」ってんで考えたシナリオがありますが、長くなるのも嫌でしょうし、一旦項を閉じます。