つなげ“希”動力-人生記録員、伊東勉のページ。

17年9月移籍、社会活動中心の記事を記していきます。

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高市早苗氏が出したという「議会改革」なるものは、「議会は政府の追認機関」にさせるものでしかない。含めて「社会私物化」行為に強い危惧を持つ。

 報道を聞いてたまげましたね。いわく「政府提出の法案を優先的に扱い、その他は“余ったらさせてやる”」とな。つまり、自分達のやりたいことだけやる、自分達が脅かされそうなものは最大限回避できるようにする、ですか。

 はははははははは笑わせるなよ。

 自分達がやりたいことだけやることの悪質性はこの字面だけで十分ですが、それ以外を質疑させないようにするというのも相当に悪質です。何故なら、与党あるいは多数派が取り上げない「不都合な事象」が議題にのぼらなくなるから。一例あげればハンセン病ありますね。その患者のむごい扱いと共に国政の議題にあがったのは1940年代後半の共産党議員の質疑からです。「政府提出の法案以外は時間あまったら〜」では議題のることはありませんでしたね。

 「少数派ごときに頼まなくとも本当に必要な議題であれば与党様は議題にのせてあげるからそんなもの必要ない」なんてのも返礼で来そうですが、そうするためにどれだけの労力要りますかね。まして「正当性を盾に負荷をかけている当事者」に。ぶっちゃけ言えば殴りつけている人に対して「殴るのをやめてください」言いにいくようなもの。

 ここまであげた事例だけで「政府提出の法案以外の審議」を封じることの愚かさを認識いただければと思いますが、安倍政権による「社会の私物化」は止まるところ知りません。質疑時間を与党寄りにしたのが今年はじめでしたか。実際の運用でも答弁を引き伸ばして時間を潰す。それで怒って時間超過承知で異議となえれば指をさして「ルール違反はいけませんよぉ」ときたものだ。

 私物化の度が過ぎて、回りが見えなくなっている。嫌なことは踏み潰せばいい、でずっとことをなしてきた結果がこれですか。ほんだから「安倍政権倒せ」は政策以前の社会破壊を防ぐ意味でも為さねばならないこととなっています。

 いささか冗長な書き方になりましたが、高市私案そのものと、それが映し出す背景・危うさを記してきました。お付き合いいただきありがとうございました。