つなげ“希”動力-人生記録員、伊東勉のページ。

17年9月移籍、社会活動中心の記事を記していきます。

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1997杉並の夏・9

 翌朝。駅に売っていた一般紙6種類全部買い、向かった先は何故か臨海公園。相変わらず暑さは残っていたし、空は青かったが、遠い空はやや雲って見えた。オレは海を眺めたまましばらく、そこを動かなかった。昨日までのたたかいがまるでウソのように静かな雰囲気。
 この日は午後1時から友人と会い、午後7時からは阿佐ケ谷事務所で打ち上げパーティー。そして、帰宅。慌ただしいー週間も終りを告げようとしていた。向こう側から、羽田空港から飛行機が一機飛び出していった。

 午後ー時に間に合うように杉並に帰ってきたが、ちと早すぎたか。この日、友人は美容院が休みのため、ナンボか時間がとれたようで、1時から、久我山駅前のシャレたレストランで会食とあいなった。高校卒業後、美容師になるという希望を抱いて、上京した友人。見事叶って、新店舗の精神的柱になっていたタク。一方でオレはと言えば「復活途上」の人間。それでも、一人間として正面から相手してくれる。そういう人だから友情を維持できるのかな、なんて考えながら、話に花を咲かせた。

 こういうときの一時間は、早い。しかし、このタクの存在をはじめ、周りに「ー所懸命生きる人」の存在が、自分の生きるパワーにもなる。タクの生きるエネルギーを分けてもらい、一時間の楽しい時間はあっと言う間に過ぎた。後日の再会を期して。

 その後、7時まで時間をつぶし、今度はA事務所で打ち上げに参加した。生まれ、育ち、 家庭環境…それぞれが違う中、1歩でも2歩でも時代を進めようと、頑張る人が集まる自前で作り上げた人間集団だからこそできる絆。周りからは「個性のない集権的な集団」との批判も受けるが、そんな集団が、こんな生き生きとした顔できるか。実物見てモノ言えと思った。見も知らぬオレを、暖かく「たたかう仲間」の一人として迎え、対応してくれた。本当にいい人たちでした。

 9時にこの宴が終り、杉並を離れることになった。少しでも楽に帰れるようにと気を使っていただいた。オレもこういう風な人になろう、と。生きる方向性は固まった。

 帰りの車中。興奮した心を抑えきれず、行きはかなり時間かかって行ったものの、帰りはスカスカと歩き、翌日の午後には北上にたどり着いた。さっきも語ったが、この一週間の経験が、自分の人生に大きな影響を与えてくれた。色々な足跡と、これからの生きる道をハッキリ視野に入れ、この旅を終えたのであった。